危ナイ隣人
【今、マンションの下にいるんだけど、勉強の邪魔にならないタイミングで、ちょっとだけ会えない?】
今って……今!?
突然のことにびっくりしながらも、私は慌てて立ち上がる。
ハンガーにかけていたダウンを引っ掛けて、部屋着のまま404号室を飛び出す。
1階から呼んだエレベーターに飛び込んで、マンションのエントランスを出ると、植木の陰に見知った人の姿を捉えた。
「くるみ! ……て、真帆まで!?」
私の声に2人が振り向き、ぱっと手が挙げられる。
真帆までいるなんて聞いてないから、余計にびっくり。
「お疲れ。ゴメンね、時間とらせちゃって」
「時間なんてそんな。でも、びっくりしたよ。どうしたの、いきなり」
「どうしたのって」
くるみと真帆は顔を見合わせて、やれやれといった様子で笑い合う。
私が首を傾げるのと同時に、後ろにやっていたくるみの手が、ばっと差し出された。
「大事な友達の誕生日はお祝いしたいに決まってるでしょーが!」
差し出されたのは、ブランドのロゴが書かれた白い紙袋。
思いがけない出来事に、うまく反応出来ない。
「1日早いけど、当日は真木さんとの予定もあるだろうから、さすがにね」
「ケーキも買ってきたよ。勉強の合間にでも食べて」
今度は真帆から、駅前にある人気のケーキ屋さんの袋が差し出される。
呆けているうちにほら、と促されて、ようやく2つの袋を受け取った。
くるみから渡された白い紙袋の中を覗いてみると、リボンがかけられた白い箱が入っている。
今って……今!?
突然のことにびっくりしながらも、私は慌てて立ち上がる。
ハンガーにかけていたダウンを引っ掛けて、部屋着のまま404号室を飛び出す。
1階から呼んだエレベーターに飛び込んで、マンションのエントランスを出ると、植木の陰に見知った人の姿を捉えた。
「くるみ! ……て、真帆まで!?」
私の声に2人が振り向き、ぱっと手が挙げられる。
真帆までいるなんて聞いてないから、余計にびっくり。
「お疲れ。ゴメンね、時間とらせちゃって」
「時間なんてそんな。でも、びっくりしたよ。どうしたの、いきなり」
「どうしたのって」
くるみと真帆は顔を見合わせて、やれやれといった様子で笑い合う。
私が首を傾げるのと同時に、後ろにやっていたくるみの手が、ばっと差し出された。
「大事な友達の誕生日はお祝いしたいに決まってるでしょーが!」
差し出されたのは、ブランドのロゴが書かれた白い紙袋。
思いがけない出来事に、うまく反応出来ない。
「1日早いけど、当日は真木さんとの予定もあるだろうから、さすがにね」
「ケーキも買ってきたよ。勉強の合間にでも食べて」
今度は真帆から、駅前にある人気のケーキ屋さんの袋が差し出される。
呆けているうちにほら、と促されて、ようやく2つの袋を受け取った。
くるみから渡された白い紙袋の中を覗いてみると、リボンがかけられた白い箱が入っている。