危ナイ隣人
久しぶり、お兄ちゃん。
ナオくんとのお付き合いが始まったって、報告に来た時以来だね。
変わらず平穏に、ナオくんとの関係は続いてるよ。
たまに雑いけど……普段はすごく大事にしてくれるから、心配しないでね。
今日はね、報告があって連れて来てもらったんだ。
何と私、春から大学生です。
第一志望だった、R大だよ。お兄ちゃんと同じところは、さすがに目指せもしなかった。
R大なら今のマンションからも通えるから、ナオくんとも離れ離れにならなくて済むんだ。
あ。もちろん、それを理由に学校選びをしたわけじゃないからね?
大学生になったらお兄ちゃんの歳に追いつく日も来ちゃうけど……それでもやっぱり、お兄ちゃんはいつまででも、9つ歳の離れた頼りになるお兄ちゃん。
頑張って大人になるから、ずっとずっと、見守っててね。
お昼ご飯を済ませ、隣町まで戻ってきた車は、大通りに面したコンビニの駐車場に入った。
正確には、敷地内にコンビニと本屋さんと和菓子屋さんがあるところ。駐車場も大きい。
「悪いな、ちょっと休憩させてくれ」
「悪いなんて。ずっと運転してくれてありがと」
バックして車を一発で停めたナオくんは、シートベルトを外して伸びをする。
慣れてるとはいえ、長距離を運転するのはさすがに疲れるよね……。
「コーヒーでも買ってこようか?」
「いや、俺が行くよ。京香、何かいるか?」
「私も行くわ。外の空気吸いたいし」
ナオくんとのお付き合いが始まったって、報告に来た時以来だね。
変わらず平穏に、ナオくんとの関係は続いてるよ。
たまに雑いけど……普段はすごく大事にしてくれるから、心配しないでね。
今日はね、報告があって連れて来てもらったんだ。
何と私、春から大学生です。
第一志望だった、R大だよ。お兄ちゃんと同じところは、さすがに目指せもしなかった。
R大なら今のマンションからも通えるから、ナオくんとも離れ離れにならなくて済むんだ。
あ。もちろん、それを理由に学校選びをしたわけじゃないからね?
大学生になったらお兄ちゃんの歳に追いつく日も来ちゃうけど……それでもやっぱり、お兄ちゃんはいつまででも、9つ歳の離れた頼りになるお兄ちゃん。
頑張って大人になるから、ずっとずっと、見守っててね。
お昼ご飯を済ませ、隣町まで戻ってきた車は、大通りに面したコンビニの駐車場に入った。
正確には、敷地内にコンビニと本屋さんと和菓子屋さんがあるところ。駐車場も大きい。
「悪いな、ちょっと休憩させてくれ」
「悪いなんて。ずっと運転してくれてありがと」
バックして車を一発で停めたナオくんは、シートベルトを外して伸びをする。
慣れてるとはいえ、長距離を運転するのはさすがに疲れるよね……。
「コーヒーでも買ってこようか?」
「いや、俺が行くよ。京香、何かいるか?」
「私も行くわ。外の空気吸いたいし」