危ナイ隣人
工事の手配はしてくれるみたいで、日程が決まったらまたアナウンスするとのことだった。
404号室に戻り、玄関に立ち尽くして考える。
「このうちにいるの、怖いなぁ」
玄関を上がってすぐ、廊下の左手に脱衣所があって、その辺りの床が傷んでしまっている。
昨日結構危うい音がしたし……あんまり通らない方がいい、よね。
でもここは玄関に繋がる避けては通れない場所だし、どうしたものか。
「唯一の救いは、明日が土曜日だってことくらいか……」
中学時代の友達であるアユミやリンは私立の学校に行ったから土曜日も授業があるみたいだけど、うちの学校は公立。
1週間の学校生活が金曜日で終わるから、明日は休みだ。
「実家……は、今叔父さん達が住んでるんだっけ」
空き家にするのは危険だから、住んでいた賃貸マンションを解約して、お父さん達の帰国が決まるまで住むと言ってくれた叔父さん一家。
いとこのリョウくんは今年大学受験のはずだし、ただでさえ移り住んでもらったのに、今になって工事の間だけ戻らせてくださいなんて言えるわけない。
真帆やくるみの家に泊めてもらおうかとも思ったけど、工事がいつになるかわからない状況じゃ頼めないし。
「まぁ……何とかなるよね」
404号室に戻り、玄関に立ち尽くして考える。
「このうちにいるの、怖いなぁ」
玄関を上がってすぐ、廊下の左手に脱衣所があって、その辺りの床が傷んでしまっている。
昨日結構危うい音がしたし……あんまり通らない方がいい、よね。
でもここは玄関に繋がる避けては通れない場所だし、どうしたものか。
「唯一の救いは、明日が土曜日だってことくらいか……」
中学時代の友達であるアユミやリンは私立の学校に行ったから土曜日も授業があるみたいだけど、うちの学校は公立。
1週間の学校生活が金曜日で終わるから、明日は休みだ。
「実家……は、今叔父さん達が住んでるんだっけ」
空き家にするのは危険だから、住んでいた賃貸マンションを解約して、お父さん達の帰国が決まるまで住むと言ってくれた叔父さん一家。
いとこのリョウくんは今年大学受験のはずだし、ただでさえ移り住んでもらったのに、今になって工事の間だけ戻らせてくださいなんて言えるわけない。
真帆やくるみの家に泊めてもらおうかとも思ったけど、工事がいつになるかわからない状況じゃ頼めないし。
「まぁ……何とかなるよね」