私は醜いアヒルの子
それを心配そうに見上げるピーターとティンク。
心配かけまいと口角を上げる「大丈夫ですよ」
何の違和感も無かったが歩き出した足取りは重そうに見えた。
─キシ
──キシ
───キシ
艶やかな黒髪をなびかせながら歩く少女。
そんな後ろ姿を見つめる妖精はとっくに消えていた。

───こうして朝の囁かな朝礼は幕を閉じるのだ








──────────キシ
───────────────キシ
────────────────────キシ


──────────ギシ──────────

廊下を歩いていた時よりも重い音が響く
< 4 / 72 >

この作品をシェア

pagetop