私は醜いアヒルの子
炊きたてのホカホカの白米
しっかり出汁をとったお味噌汁
柔くなったジューシーな鮭
コリコリと歯応えの良いお漬物
なんとも優しく安心する香り
この香りに包まれ目を覚ます朝はどんなに幸せだろうかと台所で支度をしながら考える。
トントントン
グツグツグツ
ジュージュージュー
ピォーピォー
音の中に沸騰したことを知らせるヤカンの音が混じっていると、何とも言えぬ懐かしさが込み上げる。
こんな時はいつも思うのだ。
" 幸せだなあ ずっとこの時間が続けばいいのに "
そんな時には必ず訪れる妨害の音