初恋をもう一度。【完】
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受験のプレッシャーからやっと解放されて、羽を伸ばしまくってたら、毎日があっという間。
ふと気づけば、引っ越しまであと3日だった。
慌てて荷造りを始めたものの、こういうのはあまり得意じゃないから全然はかどらない。
弟に手伝わせようとしたら、「俺、今から部活」なんてうまいこと逃げられた。
よく考えたら、アイツもう部活引退してるんじゃねーの?
まあ、自分のことだし自分でやるか。
だいたい、一人暮らしなんて初めてで、何を持っていったらいいかわからない。
ベッドやらテレビ、テーブルなんかの大きな家具はもう購入済みで、引っ越し当日に部屋に届く予定だ。
台所用品やら掃除用具やらの生活必需品は、母さんが全部用意してくれる。
俺が持っていくものは服と……ああ、勉強道具。
念願の医学部に無事合格して、すっかり肩の荷が下りた気になっていたけど、大変なのはきっとこれからだ。