Life×Love

恋心

あれからだいぶたった。
1年5組ともさよならした。
最後の日にクラスが違っても一希に逢うことができる約束をした。
一希と違うクラスだったら…
きっと毎日つまんなくてすぐに逃げ出すんじゃないか…
明日から新クラスだというのに那智は相変わらず心配性だった。
わくわくより…不安だった。
━━1年最後の日
「一希!座ったらいかん!」
うちが叫んだ。一希に向かって。
「なんでぇ?」
やっぱり聞かれた。私の椅子だとは思ってもないだろう…
「爆発するんよ!」
いきなり出た答えはなんかとてもマヌケだった。
「爆発せんかったら100円な!」
と言って爆発しなかった。
「でも!クラス違うから!」
「持ってこい!始業式な。」
と言って一希は笑いながら終業式の準備をし始めた。
━━━━━



「はぁあ…」
私は大きなため息をした。
明日からは一希が同じクラスにいないとなると楽しくないなと思った。


次の日
重い足取りで、門をくぐった。
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