Life×Love
「何の話をするんですか!?」
先生が少し笑って
「那智ちゃんの小さい頃の話。上原君くらいしか知らないみたいね。」
「うちと将ちゃんは小さい頃から仲良しで将ちゃんはうちよりチビやったんですよ!なのに今は…」
私は自然に将ちゃんの話をしていた。
先生は頷きながらその話をずっとずっと聞いてくれていた。
「将ちゃんは…なんであんなにいい子なんですか?」
私は最後問い掛けてしまった。
すると背後から
「天才だから」
と聞こえた。
「は?将ちゃん!」
「迎えにきたんよ。じゃ!先生!」
将は笑顔で先生に挨拶した。
先生も将に
「またおいで」
と言った。



「頭完治〜」
「へぇ…」
将ちゃんがそっけない。
「どしたん!?」
「さっき原谷に会った。」
原谷…って一希!?
「うそぉッ!」
私は叫んでしまった。
「那智って原谷好きやろ?」
将には言ってなかったんか。
「…メールで言ったような気がしてたのになぁ…好きだよ。」
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