Life×Love
「どしたん?」
将は、那智を見て笑う。
「なっちぃ☆」
一人の地味男が那智の名前を呼んできた。将がしかめっつらをして
「何がなっちぃだ。寝言は寝て言え。」
と言った。
すると地味男が将に
「黙れや。お前、なっちぃが好きなんじゃないんやろが。」
すると沈黙が続いた。
沈黙を破ったのは将。
「熊谷幼なじみやし、友達やのに。そんなんもわからんの?タク…」
地味男は将を睨んで逃げた。
「ありがと…しょぉ。」
すると将は笑って。
「おぅよ。恋の相談でもなンでも受け付けるけんな☆」
と言って那智の頭を撫でてから自分のクラスに帰っていった。
那智は、将を改めて良いヤツだとおもった。
クラスに戻るとのんちゃんが話しかけてきた。
「さっきの男子だれ?かっこよかったやーん♪紹介して!」
のんちゃんは嬉しそうに言う。
「さっきの子…うちの幼なじみ。で、……」
ここで友達って言ったら紹介しなきゃいけない。
だから那智は
「ただの幼なじみだから無理だよ!」
と言った。
「なぁーんだ。じゃあいい。熊谷ちゃんもやんじゃーん♪」
< 4 / 32 >

この作品をシェア

pagetop