Life×Love
2学期…それから将ちゃんと話すことはなかった。
私は徐々に平気になってきた。
しかし、心のどこかに将ちゃんのことがあった。
何をしてても…誰といても。
「はぁあ…」
「ため息でかっ!!!!」
突っ込んできたのはゆっけ。
ゆっけとは親友みたいになっちゃった。
「ゆっけぇ〜…」
「どしたん?」
ゆっけはじっくり聞いてくれた。
仲良しだったこと。
いきなり冷やかされたこと。
距離がおかれたこと…
全部全部話した。
ゆっけは私の頭を撫でて
「熊谷ちゃんは将くんが好き?」
好き…て感情はない。
「友達としては好き。」
と言った。するとゆっけは
「なら、友達でいてって言えば?それじゃあ原谷に失礼だよ!」
「うん…ッて…一希がなんで!?」
私は意味がわからなかった。
ゆっけはニヤニヤしながら
「原谷が好きなんやろ?」
と聞いてきた。私は
「はぁ!?なわけないやん!」
と笑いながら言った。
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