僧侶とホストと若頭、3つの顔に揺れる恋
「ありがとう。早起き……眠れなかったのか?」

「ちょっと早く目覚めて……味噌汁、温めてくるよ」

あたしの顔から目を逸らさずに、あたしを見上げている悠斗の優しい瞳がキラキラしていて、眩しかった。

「凛子、良ければ一緒に食べないか」

あたしの背中に投げかけた悠斗の声に、「うん」と答えて厨房へ急いだ。

悠斗と朝ごはんなんて、いつぶりだろう。

悠斗が組の盃を請けてからは、一緒に食べた記憶がなかった。

味噌汁を温め、おにぎりと卵焼きを小分けしながら目頭が熱くなった。


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