好きになってくれない人を好きになりました。
「あ、お兄ちゃんからメールだ!私帰りますね!」

「うん、気をつけてね!じゃあ、またね!」

ガシャン

「はああ。」

「どうしたの?溜息ついて。」

「いや、もっと彼氏っぽいこと出来ないかなあって…。」

「ふーん…。」

「ただいま!」

「おかえり!どこ行ってたんだ?」

「クラカフェ!楽しかったー!」

「それは良かったな。てか、なんかされた?」

「え!?な、なんで!?」

「いや、彼氏なんだろ。なんかされたのかなって。」

「いや、何もないよ?だって元々先生と生徒だよ?そんなのあるわけないじゃん…!」

そう、私と蒼志さんの初対面は兄の紹介だ。

それから、蒼志さんが頭が良く、家庭教師をしていることを知り、私の家庭教師をしてもらった。

その中で、距離を縮め、付き合うことにした。

兄は反対らしい…。

「まあ、いいけどさ。」

ムスッ…

「あっれー?お兄ちゃん焼きもち?」

「は!?ち、違うから。」

「お兄ちゃん、かっわいいー!」

ギュッ

「まったく…。」
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