Last note〜特性を持つ者へ2
「私達は聖楓(セイホウ)高校の2年です。
昨日からここで夏の自由研究をしに来てて。
皆、女バスの一員です…。」

「聖楓高校って確か…先月、女の子が自殺した所だよね?」

その話を持ち出すと、皆の表情が曇った。

「咲音は…自殺なんかぢゃない!!」

ショートカットの女の子が涙目でそう訴えたが、
俺の背中に本田刑事がポンと手を添えてきた。

「青山くん、通報ありがとう。
とりあえず事故だと思うから、後はこっちに任せて君は冬休みを満喫しなさい。」

「はい…。あの、先月自殺があった聖楓高校の子達みたいなんです。もっと話を聞くべきかと。」

立て続けに自殺や事故が続いた事に違和感があった俺は、本田刑事にそう伝えた。
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