Last note〜特性を持つ者へ2
「分かったよ。もっと話を聞いてみるから。
ほら、彼女が待ってるよ。行ってあげなさい。」

宿の入口でこっちの様子を伺うレナさんと目が合った。

俺は現場を後にしようとすると、烏丸が呟いた。

「青山、安心せぇや。この事故、何か臭うと思ってんのはアンタだけちゃうからな…。」

目を合わすと、烏丸は特性独特のオーラを放っていた。

「…何かあれば、CSSに連絡を。」

そう言って俺は、レナさんの元に駆けつけた。

「ねぇ、あの人って本部の刑事さん?」

「そうだよ、烏丸。アイツも特性持ち。」

「ふーん。どっかで見たことあるのよねぇ。」

レナさんが顎に手を当てて難しい顔をした。

「チェックインしてくれたんだ?
任せっきりにしちゃってごめん。」

宿に入ると、廣瀬とゆめちゃんが手を振ってきた。
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