Last note〜特性を持つ者へ2
「うあっ?!ちょっと…くすぐったい。
遥斗…ってば、ふふ、犬みたい。」

「レナさん、メロンパンのいい匂いするー。」

朝ごはんに食べていたメロンパンの砂糖が唇についたままだった。俺は彼女が笑うまでぺろぺろすると次第に甘えてくるように俺に抱きついた。

腕の中におさめて、柔らかい茶髪を撫でてあげると落ち着いた口調で話してくれた。

「寂しい。」

「うん、俺も事件が起きて寂しい。」

「旅行だから、ずっと遥斗と居れるかなって思ったけど甘かったわね。」

「次に旅行行く時は、国外に出ちゃおうっか。」

そう言うとクスッと笑って「楽しみが出来た」と心からの言葉をくれた。
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