Last note〜特性を持つ者へ2
「刑事さん、祐子は事故ぢゃないんですか?」

祐介が突然口を開いた。

「事故ではないね。だから君達の話をもっと、聞かせて欲しいんだ。」

俺がそう言うと、皆が一斉に新太を見た。

「まさか…やっぱり新太がやったの?!」

ショートカットのはつみが新太に掴みかかった。

「いてっ!俺ぢゃねーよ!」

「はつみ!やめて!」

絵梨奈がはつみを必死に止めた。

「祐子をずっと虐めてたもんねぇ!!
祐介と裕子の仲壊したのもあんたでしょ?!知ってんだからね?!」

はつみはヒートアップして新太を押し倒し馬乗りになった。

さすがに危なくて俺や難波さんも止めるのに加わろうとしたが、絵梨奈がはつみの胸ぐらを掴んだ。

「"やめなさいってば!!"」

泣きそうな目で訴えた絵梨奈の大きな目を見たはつみは、ビクッと身体を硬直させた。
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