Last note〜特性を持つ者へ2
「2年に進級してからすぐだったの。
急に男子にモテだしたり、先生がやけに甘くなったりして…初めはただのモテ期だと思ってた。」
砂山を作りながら、絵梨奈さんは淡々と話す。
「でも、その内あたしの発する言葉に友達が従順過ぎるくらいの事をしだして…怖くなった。」
彼女は自分の身に起きている事を知らずに、
徐々に違和感を覚える形で気づいていったらしい。
「刑事さんと初めて会った時にね、
目の前にあたしがいる感じがしたんだ。」
「だから慌てて行っちゃった訳か。」
黙って頷く彼女が作った砂山の隣に、
俺はそこらへんで見つけた石で砂の上に文字を書いた。
急に男子にモテだしたり、先生がやけに甘くなったりして…初めはただのモテ期だと思ってた。」
砂山を作りながら、絵梨奈さんは淡々と話す。
「でも、その内あたしの発する言葉に友達が従順過ぎるくらいの事をしだして…怖くなった。」
彼女は自分の身に起きている事を知らずに、
徐々に違和感を覚える形で気づいていったらしい。
「刑事さんと初めて会った時にね、
目の前にあたしがいる感じがしたんだ。」
「だから慌てて行っちゃった訳か。」
黙って頷く彼女が作った砂山の隣に、
俺はそこらへんで見つけた石で砂の上に文字を書いた。