Last note〜特性を持つ者へ2
「分かった。…受け入れるわ。」

「よし。友達は誰もこの事知らないの?」

そう聞くと頷いた。

「1度、はつみと祐子にも話したけど二人ともモテ期でしょ!とかそう返されちゃった。
あたしの"モテる自慢"とか言われるのやだし、それから1度も言わなかった。」

「男子にも?」

「……新太はあたしが変なのには気づいてるけど、それが何かってのは知らない。でも…」

そう言うと絵梨奈は頭を抑えて痛がった。

「頭痛?」
「うん…ここ最近たまにね。何か…大事な事忘れてる気がしてて。」

その様子を見て、「ここまでにしよう。」と切り上げる。

「悩んだ時とか、何か思い出したら連絡して。」

俺は絵梨奈に名刺を渡した。

「…刑事さん、名前は?」

「青山遥斗。」

「…ぢゃあまた、相談聞いてね!青山刑事!」

そう言うと絵梨奈は立ち上がってまた、砂浜を走り戻って行った。
< 47 / 110 >

この作品をシェア

pagetop