Last note〜特性を持つ者へ2
「ねぇ、あの人達格好いい!」
「モデルみたーい!」
「隣の人も凄くいい身体ー!」

すれ違う女の子達の視線が夏以上に熱い。

過去の栄光を自慢するつもりではないが、俺達は学生の頃は女子達にずっと囲まれていた。

多少、特性の影響もあったと思うけど。
廣瀬のモテぶりは異様な程だったな…なんて思い出しながら、
パラソルを砂に埋めたり浮き輪を膨らまして着替えの長いお互いの彼女を待つ。


ふと夏のセーラー服を着た女の子が1人、
ボーッと海を眺めているのを見つけた。

水着の人がほとんどだから、余計に目立つ。

何となく気になって、警察として声を掛けようかと思ったが、後ろから誰かがナンパしている声が聞こえてきた。

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