Last note〜特性を持つ者へ2
先月の自殺の件があった為、ドアには立ち入り禁止の張り紙がしてあった。
屋上に足を踏み入れると、閑散としていて飛び降りたのが何処かわからない。俺はひとまず、屋上の端から端まで歩き出すと、奥の方で匂いがした。
ーーーーーーーー
女の子の涙の匂い。
遺書を書いた真新しい紙のインクの匂い。
ポケットにそれを入れ、お腹を抑えている。
「サヨナラ…」
ーーーーーーーー
その瞬間、落ちてゆく感覚に俺は目眩がした。
「あっぶね…」
その場で足がすくんでしまい、自分も落ちたかと思った。
「青山、大丈夫か?」
「えぇ…。飛び降りたのは、ここです。」
難波さんと下をそっと見下ろすと、近くに花束が添えられていた。
「下にも行ってみましょう。」
屋上に足を踏み入れると、閑散としていて飛び降りたのが何処かわからない。俺はひとまず、屋上の端から端まで歩き出すと、奥の方で匂いがした。
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女の子の涙の匂い。
遺書を書いた真新しい紙のインクの匂い。
ポケットにそれを入れ、お腹を抑えている。
「サヨナラ…」
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その瞬間、落ちてゆく感覚に俺は目眩がした。
「あっぶね…」
その場で足がすくんでしまい、自分も落ちたかと思った。
「青山、大丈夫か?」
「えぇ…。飛び降りたのは、ここです。」
難波さんと下をそっと見下ろすと、近くに花束が添えられていた。
「下にも行ってみましょう。」