Last note〜特性を持つ者へ2
◆強き魔性の匂い◆
「見えない糸」
その頃、聖楓高校では……。
「ハァッハァッ…だめ、落ち着いて、あたし。
ここなら…見つからない。」
木崎絵梨奈は、教室のロッカーの中に隠れていた。
「絵梨奈…絵梨奈…っっ。」
誰かに小声で呼ばれて口を抑えた。
「居るんだろ?俺だよ、新太。
大丈夫…教室の鍵は閉めたから。」
そっと音を立てないように開けると、
新太が真面目な顔をしてシーっと指を口に添えた。
「何でアンタがここにいるの?」
「放課後、祐介の様子がおかしいからずっとつけてたんだ。そしたら学校に戻って行ったから…」
カツン…っ、カツン…っっ!!
金属音が廊下に響いている。
新太と絵梨奈はしゃがみこみ、
息を潜めた…。
鍵の音が聞こえ、いとも簡単に怖い顔をした祐介が教室に入り、また鍵をかけた。
「絵梨奈…お前が犯人だろ?」
「ハァッハァッ…だめ、落ち着いて、あたし。
ここなら…見つからない。」
木崎絵梨奈は、教室のロッカーの中に隠れていた。
「絵梨奈…絵梨奈…っっ。」
誰かに小声で呼ばれて口を抑えた。
「居るんだろ?俺だよ、新太。
大丈夫…教室の鍵は閉めたから。」
そっと音を立てないように開けると、
新太が真面目な顔をしてシーっと指を口に添えた。
「何でアンタがここにいるの?」
「放課後、祐介の様子がおかしいからずっとつけてたんだ。そしたら学校に戻って行ったから…」
カツン…っ、カツン…っっ!!
金属音が廊下に響いている。
新太と絵梨奈はしゃがみこみ、
息を潜めた…。
鍵の音が聞こえ、いとも簡単に怖い顔をした祐介が教室に入り、また鍵をかけた。
「絵梨奈…お前が犯人だろ?」