Last note〜特性を持つ者へ2
「絵梨奈ちゃんには、無理よ。
私の"魔性"の方が強いもの……。ふふ。」

教室に神田先生が合鍵で入ってきて、鍵を閉めた。

「神田先生…?まさか……ぅうっ!?」

絵梨奈に突然、頭痛が襲った。

「絵梨奈!?」

絵梨奈の様子に気を取られてしまった新太は、
一気に力が抜けてしまう。

「刑事にバレたわ。
だからあなた達はここで終わりよ。
祐介くん、"落としちゃえ…。"」

神田先生は笑顔でそう言うと、
祐介が凄い力で新太を窓から突き落とした!!

「………っっ!!?」

空に傾いていく新太…。

「……っっ新太ぁぁあっ!!」

絵梨奈は涙を零しながら、手を伸ばすが

新太には届かない……。


ガガンッ!!!
ズズ…っっ!!ドサァ…っ!!

窓の外で激しい音が聞こえ、
絵梨奈は恐怖で見下ろせなかった…。
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