Last note〜特性を持つ者へ2

「魔性の優しい使い方」

その後、難波さんがやっと連絡してきてパトカーで神田先生は連行された。

念の為、新太は担架に担がれて救急車に乗せられる。

「新太、ごめん!俺が…」

「祐介は操られてたんだよ。
恨んでねーから気にすんな。」

絵梨奈が救急車に乗り込んだ。

「絵梨奈、まだ泣いてんの?」

「うるさいっ!心配だからついてってやるのよ!」

そう言って扉が閉まる前、絵梨奈は俺に笑いかけて手を振った。

「あの…刑事さん。
俺って暴行罪で捕まるんですかね…?」

祐介が不安そうな顔で尋ねてきた。

「捕まりたいなら、連れてくよ?」

そう言うと祐介は両手を俺に差し出してきた。

「祐子ももう、居ないのが辛い。
それなら捕まっても構わない!!」
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