私、イケメン過ぎるドラキュラに一目惚れしました!
ところで、ドラキュラって1日何回トマトジュースを飲むんだろう…?


素朴な疑問はケントにすぐ聞く。


『朝昼晩、人間さんに合わせています』


なるほど。


『いただきます』


ケントは、少し足を広げ、腰に片手を当てごくごくとトマトジュースを飲んだ。


なんだ、この体制は?


これも習ったのか…


でも本当、美味しそうに飲むんだなぁ。


トマトジュースと生き血って、全然違う代物だけど…


よっぽど特訓頑張ったんだね。


お察しします。


『あなたの…名前は何ですか?』


突然の質問。


あれ、名乗ってなかったっけ?


ブルーの美しい瞳が私を釘付けにする。


『あ、あのね、私は…山添(やまぞえ)あずさって言うの』


『山添』


いやいや、そこはあずさでしょ!


苗字の呼び捨てはさすがにね。


『あずさでいいから』
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