私、イケメン過ぎるドラキュラに一目惚れしました!
『じゃあ、ケント。あと2年…私と一緒にいて』


出会ってまだ数時間しか経ってないけど、私、本当にあなたが好き。


おかしい?


こんな気持ち、初めてだよ。


だけど、好きなのに苦しい。


『…はい、わかりました』


はいって…


人間の言うことは素直に聞くって訓練されてるの?


やっぱり、ドラキュラには深い感情がないんだね。


私と一緒にいてくれるっていっても…きっと、ドラキュラなりの義務感なんだよね。


誰かに教えられた通りの…


嬉しいけど、やっぱり複雑。


でも、あと2年。


ケントといっぱい思い出作りたい!


それから、ドラキュラと生活を共にすることになった私。


時々、あっちの世界に行くケント。


着替えとか、トマトジュースを取りに行ったりする。


訓練もまだまだ必要みたいだし。


でも、月日が経つにつれ、1日の大半は私と行動するようになっていた。


私が通う大学にも連れて行ったり。
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