辛口の木苺
「ご飯奢ってやったし、もう興奮してんだから、良い加減にしろ。せめて手でやれよ」
私は躊躇したが、早く終わらせたくて、彼の命令に従うことにした。

手が震えていたと言いたいところだが、震えてはいなかった。もう慣れていたから。もう諦めていたから。

そのあと自分をひどく責めた。あの状況にさせた自分。出会い系のアプリを使った自分。まともな男性に愛されない自分。すべて自分の責任だと思っていた。
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