無気力な神矢くんのお気に入り(断固拒否)


「なんでわたし!?休み時間にたくさん他の子に声かけられてたじゃん!!」


「あの子たち、めんどくさい」


「めんどくさいって……!!そうだ、まずは朝のこと謝って!!あなたどれだけ失礼なこと言ってきたかわかってる!?」


「その“あなた”って言うのも失礼だよねー、僕の名前覚えてないの?」


うっざあああああ!!

こんなにもだれかのことをうざいと思ったのははじめてだ。


「僕の名前言ってみて」


ミルクティー男はそう言っていきなり顔を近づけてきた。


びっくりして固まり目を見開く。


一瞬ドキッとした自分を殴りたい。


こいつ……やっぱり顔だけはイケメンかもしれない。

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