無気力な神矢くんのお気に入り(断固拒否)
え……!?いきなりなに……!?
「ほら、先輩見て?パンツ見せながら歩くとか、校則違反でしょ?」
戸惑うわたしをよそに、ミルクティー頭は平然とした顔でそう言ってわたしのスカートを指差した。
その指の先をたどると……スカートのチャックが開いていて、水色の下着が丸見えになっていた。
「き……っ」
きゃあああああ!!!!
風見先輩とばっちり目が合う。
先輩はなんといったらいいかわからないように少し困った表情をしている。
さ い あ く 。
恥ずかしくてたまらなくて、思わず泣きたくなって急いでチャックをしめてから、その場から逃げ出した。
ほんとーーーに
さいあくなんですけど!!!!
あのミルクティー頭どこのだれだか知らないけど、ぜったい許さない!!
怒りと恥が半々になった感情で、わたしは自分のクラスへと向かった。