無気力な神矢くんのお気に入り(断固拒否)


「ななせ、おは──って、どしたのその顔」


教室に入り真っ先に親友の松下香織(まつしたかおり)のもとへ向かった。


香織はわたしの顔を見るなりぎょっとした。


わたし自身いったいどんな顔をしているかは把握できていない。


とにかくとにかくとにかく!!!

怒りと!!!恥が!!!!


「あの校則違反ミルクティー野郎~!!!!」


「ちょ、全然読めない話読めない説明プリーズ」


香織に先ほどのことを説明すると、……大爆笑された。


「ちょ、香織!!笑うとこじゃないから!!」


「あっはっは!だってパンツ丸見えってさあ……小学生じゃないんだから!」


「そこじゃない!!突っ込むべきとこはそこじゃない!!」

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