無気力な神矢くんのお気に入り(断固拒否)
あのミルクティー頭、先輩にタメ口で話していたような…?
てことは、3年!?
あんな3年生見たことないけど、きっとそうなんだろう。
わたしの記憶からもさっきの出来事は抹消する!!
でないともう一生風見先輩に恥ずかしくて顔向けできない!!
とにかく、あのミルクティー頭の男には一生会いたくない!!!!
………………そう思っていたのに。
心からの願いだったのに。
「神矢頼(かみやらい)です、よろしくお願いしまーす」
朝のホームルームの最中に…………
なぜか、
あの男が教壇の前に立っていた。
………………あ、
「あああっ!!!」
今日はもうなにも考えたくなかったわたしはホームルームのあいだもずっと無になっていた。
だから、先生のはなしは何も耳に通っていなかった。
わたしが思わずガタン!と席を立ち上がり、
大きな声を出してしまっていた。