無気力な神矢くんのお気に入り(断固拒否)


まさかこいつ。


一番後ろの席になりたいがために、わたしを利用したのか。


うざい極まりない。


朝のホームルームが終わったと思ったら。


「神矢くん、前はどこに住んでたの~?」
「頼くんって呼んでもいい~?」
「髪色綺麗~!!」


女子が数人、ミルクティー男のまわりに集まってきた。


それはなぜかというと……

ミルクティー男の顔が

俗に言う

イ ケ メ ン

だからだ。

くっそー、余計にむかつく。

まあ、風見先輩のかっこよさには足元にも及ばないけど。

ミルクティー男は気だるそうに質問に答えている。

せっかく集まってくれてるんだから、ちょっとくらい笑顔で対応すればいーのに!!

そう思いながら一限目の準備を始めた。

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