望むのは。
2人の挙動がおかしい事には、結構前から気付いていた。
学校で律と居る時、合わない視線。
視線の先にはゆりちゃんが居て。
ゆりちゃんと居る時もまた、律の方に視線が向いていた。
「安住」と呼んでいた律が、いつのまにか「百合香」と呼ぶようになっていて。
「佐久間くん」と呼んでいたゆりちゃんがいつのまにか「律くん」と呼ぶようになっていて。
3人でカフェに行けば、自然と律の隣はゆりちゃん。
そこ、私の席だよね。
「ここのクレープ美味しいよね!」とゆりちゃん
「いちごクリーム、美味いんだよな」と律
ねぇ、私、ここ初めて来たんだよ。