魔法の鍵と隻眼の姫
無意識に見つめていたラミンは照れくさくなって立ち上がりテントから出て行った。
なんだかくすぐったい気持ちになって頬を赤く染めたミレイアはそっとスプーンを口に運ぶ。
テントから出て行ったラミンを見ていたアマンダがテントの前に立った。
中に入ろうとすると壁のようなものに阻まれる。
「なんで?ラミンは行ったり来たりしてるのに…」
ぐるぐるとテントの周りを歩いて調べてみたがどこにも入れるところがない。
歯がゆい思いをするアマンダはラミンが戻ってきたのに気付いて慌てて隠れた。
暫くするとミレイアを気遣いながら出てきて二人で温泉に向かって行った。
その後ろ姿をギリギリと歯ぎしりして見ていた。
一瞬黒い物に覆われたミレイアを思わず腕を掴んで止めた。
「お前、何ともないか?」
「え、ええ、少し体が重いけど…」
ミレイアも体調の変化に気付いているが一瞬の事なので何が起こっているのかわからない。
ラミンも心配しながらも脱衣所に一緒に入るとミレイアを待たせもう一度誰かいないか見回った。
「よし、誰もいないから今のうちに入れ。俺は外で見張ってるから何かあれば呼んでくれ。具合が悪くなったらすぐ言えよ?」
「わかったわ」
ポンポンと頭を撫で出て行ったラミンを見送り、辺りを見回したミレイアは徐に服を脱いだ。
眼帯を外そうかどうしようか迷ったが少しの間だからと外すと右目が熱く感じたが、手で押さえじっとしてるとその熱さは引いていったので大丈夫かと思う。
久々の温泉を満喫したミレイアは明日にはここから出れると安堵していた。
二人の姿を見ると苦しかったがアマンダともここでお別れのはず。
そんなことを思ってる自分が浅ましいとも思う。
ほうっと一つ大きなため息をついた。
なんだかくすぐったい気持ちになって頬を赤く染めたミレイアはそっとスプーンを口に運ぶ。
テントから出て行ったラミンを見ていたアマンダがテントの前に立った。
中に入ろうとすると壁のようなものに阻まれる。
「なんで?ラミンは行ったり来たりしてるのに…」
ぐるぐるとテントの周りを歩いて調べてみたがどこにも入れるところがない。
歯がゆい思いをするアマンダはラミンが戻ってきたのに気付いて慌てて隠れた。
暫くするとミレイアを気遣いながら出てきて二人で温泉に向かって行った。
その後ろ姿をギリギリと歯ぎしりして見ていた。
一瞬黒い物に覆われたミレイアを思わず腕を掴んで止めた。
「お前、何ともないか?」
「え、ええ、少し体が重いけど…」
ミレイアも体調の変化に気付いているが一瞬の事なので何が起こっているのかわからない。
ラミンも心配しながらも脱衣所に一緒に入るとミレイアを待たせもう一度誰かいないか見回った。
「よし、誰もいないから今のうちに入れ。俺は外で見張ってるから何かあれば呼んでくれ。具合が悪くなったらすぐ言えよ?」
「わかったわ」
ポンポンと頭を撫で出て行ったラミンを見送り、辺りを見回したミレイアは徐に服を脱いだ。
眼帯を外そうかどうしようか迷ったが少しの間だからと外すと右目が熱く感じたが、手で押さえじっとしてるとその熱さは引いていったので大丈夫かと思う。
久々の温泉を満喫したミレイアは明日にはここから出れると安堵していた。
二人の姿を見ると苦しかったがアマンダともここでお別れのはず。
そんなことを思ってる自分が浅ましいとも思う。
ほうっと一つ大きなため息をついた。