魔法の鍵と隻眼の姫
歓声に応えるアマンダを見つめる瞳から涙が零れる。
「なんだ、お前泣くほど感動したか?」
ラミンにからかう様に耳元で話しかけられて初めて自分が涙を流していることに気付いたミレイア。
「そ、そんなんじゃないわ…」
なんで、涙が…?
指先で涙を拭いその手を握る。
「ラミン、ちゃんと見てくれた?」
「ああ、前よりレベルが上がったんじゃないか?いいもん見せてもらったよ」
「フフッありがと!ラミンのために心を込めて踊ったのよ」
席に戻ってきたアマンダがラミンにしな垂れかかる。
ラミンも満更でもないように彼女を支えワインを注いでやる。
傍から見るとお似合いの二人。
ミレイアは見てられなくて目を背けるとそこに歳近そうな若者と目が合った。
「わ、フードの君凄い美人じゃないか!そこにいても居心地悪いだろ?こっちに来て飲まないか?」
「え?あの…」
目を見開くミレイア。
若者の声に周りの客たちもミレイアを見て歓声が上がった。
「おお、別嬪さんだ」
「その目はどうしたんだい?」
「こっちきて話そう」
「おい!俺の連れに何すんだ!」
急に一斉に話しかけられ戸惑うミレイアにラミンが間に入ろうと立ち上がろうとする。
しかしそれをアマンダが止めた。
「いいじゃない、その子もつまんなそうだったし。そこのシャルーは18歳の好青年よ、歳も近そうだし話が合うかもよ?私たちは私達で楽しみましょうよ」
ラミンに抱き着きミレイアと目が合うとにやりと笑う。
「そういうわけには…」
ラミンは護衛として離れるわけにはいかない。
ましてやほとんど男ばかりの中に王女一人にするなんて危なすぎる!
「ラミン、私あの人たちとお話ししてくるわ」
「でも、お前…」
「大丈夫、今のところ体調も悪くないし、また鍵の在り処を探すのに聞いて回らなきゃいけないでしょ」
目も合わせずそう言うと立ち上がり、シャルーと言う青年の所に行ってしまったミレイア。
心配そうにその後ろ姿を見つめるラミンの顔を無理やり自分の方に向かせたアマンダはチュッとキスをした。
「あの子のこと心配なのはわかるけど同じ店内だし大丈夫でしょ?子供は子供同士、大人は大人同士楽しくやりましょうよ」
「……」
「なんだ、お前泣くほど感動したか?」
ラミンにからかう様に耳元で話しかけられて初めて自分が涙を流していることに気付いたミレイア。
「そ、そんなんじゃないわ…」
なんで、涙が…?
指先で涙を拭いその手を握る。
「ラミン、ちゃんと見てくれた?」
「ああ、前よりレベルが上がったんじゃないか?いいもん見せてもらったよ」
「フフッありがと!ラミンのために心を込めて踊ったのよ」
席に戻ってきたアマンダがラミンにしな垂れかかる。
ラミンも満更でもないように彼女を支えワインを注いでやる。
傍から見るとお似合いの二人。
ミレイアは見てられなくて目を背けるとそこに歳近そうな若者と目が合った。
「わ、フードの君凄い美人じゃないか!そこにいても居心地悪いだろ?こっちに来て飲まないか?」
「え?あの…」
目を見開くミレイア。
若者の声に周りの客たちもミレイアを見て歓声が上がった。
「おお、別嬪さんだ」
「その目はどうしたんだい?」
「こっちきて話そう」
「おい!俺の連れに何すんだ!」
急に一斉に話しかけられ戸惑うミレイアにラミンが間に入ろうと立ち上がろうとする。
しかしそれをアマンダが止めた。
「いいじゃない、その子もつまんなそうだったし。そこのシャルーは18歳の好青年よ、歳も近そうだし話が合うかもよ?私たちは私達で楽しみましょうよ」
ラミンに抱き着きミレイアと目が合うとにやりと笑う。
「そういうわけには…」
ラミンは護衛として離れるわけにはいかない。
ましてやほとんど男ばかりの中に王女一人にするなんて危なすぎる!
「ラミン、私あの人たちとお話ししてくるわ」
「でも、お前…」
「大丈夫、今のところ体調も悪くないし、また鍵の在り処を探すのに聞いて回らなきゃいけないでしょ」
目も合わせずそう言うと立ち上がり、シャルーと言う青年の所に行ってしまったミレイア。
心配そうにその後ろ姿を見つめるラミンの顔を無理やり自分の方に向かせたアマンダはチュッとキスをした。
「あの子のこと心配なのはわかるけど同じ店内だし大丈夫でしょ?子供は子供同士、大人は大人同士楽しくやりましょうよ」
「……」