STAR SONG
「…僕は………夢を叶えたい!」

「よし!よく言った!!それでこそ男ってもんだ。で、智也の夢ってなんなんだ?」

「…………笑わない?」

「当たり前だろ!なんだ?お笑い芸人にでもなりたいのか?」

「違うよ!!僕さ、映画とか作りたいんだよね」

そういって智也は二カッと笑った。

「いいじゃん。お前にピッタリだ。」

お互いに見つめ合い、微笑みあったところで智也の家に着いた。

「じゃあ、またね、遡夜。」

「おう。また明日な。」

そういって智也は家に入る。俺も家に戻る。

壊れた日常を迎えるために。


「もう、戻れないな……」

そう、言葉をこぼして。
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