好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう


次の日の部活

「キャプテン、練習メニューを少し考えてきたのを見てくれる?」

「ああ、休憩の時に淳基と見るからその時に持ってきて」

「はい」

テントでみんなの練習を見てメモをしていく栞

「栞ちゃんあと15分で休憩入るよー」

「うん」

「もう、みんなの名前覚えたの?」

「まだだけど一年の初心者だけ覚えたの、キャプテンが教えてるでしょ?少しでも負担が減るかなと思って」

「すごいね、そんなことまで考えれて」

「前の学校は選手の世話は一年生がしてたからね、人数も多かったし琴菜ちゃんがしてることはあまりしてなくて練習の手伝いをしてたのよ」

「学校によって違うんだねー」

タイマーが鳴る

栞は笛を吹いて

「休憩でーす」



栞は俊と淳基のタオルを持って二人のところへ走っていく


栞ちゃんは頼もしいな、よし、私もしっかり自分の仕事をしよう

琴菜はみんなにドリンクを渡していった




二ヶ月がたとうとしていた

栞はスコアブックもつけれたので練習試合でもベンチ横にいることが多くなった

先生や俊とよく話し合うようにもなっていた

練習試合の試合の合間に琴菜はドリンクを補充するために水のみ場に行こうとしていた

そこには一年生二人が顔を洗いに来ていて話が聞こえてきた

「栞マネって俺達の位置をよく見てるよな、キャプテンに言って、キャプテンが指示出してるんだよな?」

「さっきの試合か?」

「うん」

「でも副キャプテンが指示は出すって先輩から聞いたことあるぞ」

「キャプテンと栞マネが最近よく話してるからさー」

「栞マネって美人だよな、キャプテンと並んでると美男美女でお似合いだよ」

「でも琴菜マネがいるじゃん」

「琴菜マネも可愛いけど栞マネに言い寄られたら考えるな」

「お前じゃ相手にされないって笑笑」

「まあな」

二人はベンチのほうに戻る



琴菜は泣きそうになるのを我慢する

大丈夫、大丈夫、と自分に言い聞かせて顔を洗う

少し離れたところから淳基が見ていた



練習試合終了

「ありがとうございました」

琴菜は片付けをしていた

俊が一年に指示を出す

「一年、パイプ椅子拭いて体育館へ片付けておいてくれ」

「はい」

琴菜は雑巾でパイプ椅子拭いて折り畳む

俊と栞マネはスコアブックを見ていた

「淳基〜来てくれ」

「おう」


キャプテンて何故か坂本くんを呼ぶんだよね、かといって坂本くんが何か具体的な案を出すわけではなくキャプテンが言った事を聞いてるだけ

何か二人の中でルールでもあるのかな
試合中だけはよく声出てるんだけど



「栞マネ、以上?」

「あっうん」

「じゃあ琴菜を手伝ってあげて」

「はい」

「俊、飯食いにいかね?」

「いいよ」

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