好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう
「気になる?」
淳基が琴菜に声をかけた
「あっ、栞ちゃんはしっかりしてるなって……私プレーのこと何もわからないから……」
「琴菜マネは今の仕事をしていてくれれば俺達は助かるんだから周りの事はあまり気にしないで」
「周り?ん?何だろうね」
琴菜はニコッと笑った
俊は話を終えてテントに二人は入ってくる
「栞ちゃんも休んでね」
「うん」
俊は琴菜に手を伸ばす、琴菜は俊にドリンクを渡す
二人は何も言わなくてもわかるんだな……
栞は二人を見ていた
「琴菜ちゃん、あたしちょっと練習内容の事で先生のところに行ってくるね」
「はーい」
部活終了
「キャプテン帰りに少しだけいいかな?」
「サッカーのこと?」
「うん、先生のところに行ってきたんだ」
「わかった」
部室で琴菜に連絡を入れる
‘琴菜、先帰ってて’
‘はーい’
「琴菜ちゃん、お先に」
「あっ、お疲れ様」
琴菜は一人で門を出ると前に俊と栞が並んで帰っているのを見た
なんで……
琴菜は涙がでてくる
淳基がやってきた
「琴菜マネどうしたの?」
「なんでもない、さよなら」
いつもと反対の方向へ走っていった
「えっ、ちょっと」
琴菜と反対の方向を見ると俊と栞が歩いていた
「あの、バカ!」
琴菜を追いかける
大きな公園に琴菜は走っていく
淳基に掴まった
「ハアハア、大丈夫ちゃんと帰るから」
泣きながら話す
「帰って俊に連絡しなきゃいけないから」
淳基は俊に電話をした
「もしもし、どした?」
「お前どこにいる?」
「栞マネが話あるっつうから学校でて自販機があるとこ」
「琴菜マネが二人の歩いてるとこみて走り出した、今掴まえて反対の大きな公園にいる、早く来い」
「えっ、琴菜が?すぐ行く」
「琴菜ちゃんどうしたの?」
「何か俺らを見て逆に走っていったらしい、俺行かなきゃ」
「あたしも行く」
二人は走って公園へ
「淳基悪い……琴菜?」
琴菜は黙っていた
「あたしが話すよ、ごめん……ちゃんと言わなかったから……」
栞は琴菜の手を引いてブランコのほうにいく
「今日ね先生のとこに行くっていったでしょ?練習内容の変更を許可もらいにいったの……それをキャプテンに伝えようと思って話があるって少し聞いてもらおうと思って時間をとってもらったのよ」
「……栞ちゃん」
「琴菜ちゃん、あたし、前の学校に彼氏がいるの、キャプテンのこと取ろうとか思ってないから」
「栞ちゃん……その情報は最初に欲しかったよ~、ごめんね」
「あたしもごめん、サッカーのことになると夢中になるとこあって」