好きだと言ってくれるのに…ヤキモチ妬いちゃう
朝、俊と琴菜が部活で学校の門に来たとき、前から栞と淳基が二人で歩いてきていた
「はよ、寝みい、淳基行こうぜ」
「おはよ、随分眠そうだね、部室の鍵を取ってこようか?」
「あー、悪りぃな、朝までやっちまって寝不足なんだよ、ふぁー腰が痛てぇ」
「はいはい(笑)」
女子更衣室
「栞ちゃん、二人で来たの?偶然会ったの?」
「琴菜ちゃんは人のことはズバッと聞けるんだね(笑)」
「あっ、ごめん」
「いいよ、昨日ね、あれからご飯食べにいったの
あっ、結局キャプテンに話そうと思っていた練習体制は坂本くんに話したからもういいよ
何かねいつもキャプテンは坂本くんを呼ぶのよ、どうやらゲームを組み立てるのは坂本くんらしいのね」
「俊は前しか見れない性格だから坂本くんの事は信頼してる、特進で頭もいいしね」
「そうらしいね、でね、送ってくれてた時に彼からメッセージ入ってきて
‘別れよう’って
‘どうして?’って送ったけどそれから何も連絡がなくて何か気にしてくれたみたいで
朝、玄関出たら待っててくれて一緒に来たって訳」
「栞ちゃん、そんな冷静に話せること?」
「うーん、先週少し会った時は別れたい感じはなかったけどね」
「いきなりだね」
「そう、昨日遅かったから今日電話してみなきゃ、はっきりさせたいしね」
「簡単に別れちゃうの?」
「ちょっとね、どうせ話さなきゃいけないかなと思ってたところだったから」
「ん?……」
「まあ、また話すよ、行こう!」
部活が終わり再び更衣室
琴菜は(眠かった)って思わず大あくび
「彼からメッセージが入ってる、着信も」
「何て?」
「‘どうしてってどういうこと?’だって、こっちが聞きたいよ」
「それって削除してんじゃない?別れようのところ」
「女か~携帯触ったんだな」
「でも、ロックとかかけてるんじゃないの?」
「あいつ、ロックかけても目の前で開けるからバレバレなんだよね、忘れ物も多いし」
「栞ちゃんが世話をしてあげてたタイプ?」
「そう、完璧セフレだね」
「セフレってそんなことする彼なの?」
「一人心当たりがある……彼はバスケ部で女もバスケ部、積極的なんだよね、あたしが転校したのをいいことに彼に漬け込んだな」
「ショック?」
「琴菜ちゃんならポロポロ泣くんだろうね、あたしははっきりさせないと嫌だから感情は後かな」
「強い、栞ちゃん」
「明日部活休むかも、ごめんね」
「わかった」
俊が門で待っていた
「ごめん、遅くなって、淳基くんは?」
「用があるから帰ったよ」
「じゃあね、栞ちゃん」
そして次の日……栞は部活を休んだ