【短】後ろ姿
再び流れたアナウンスと共に閉まるドア。



もちろん私は今電車の中。



彼も電車の中。



彼との距離は遠いけど。



それでも同じ時間に



同じ電車に



同じ車両に乗れるだけで幸せ。




「今日は泊まっていく?」



でも、そんな幸せは一気に崩れていく。



私の隣にいる若いカップル。

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