☆続☆君色〜キミイロ〜
俺はひたすら車を飛ばした。
誰もいない海岸へと……
「橘さん…」
莉緒ちゃんは俺が車を止めるなり遠慮しながら口を開いた。
その瞬間
俺はその唇を塞いでいた。
突然の出来事に莉緒ちゃんは抵抗してこない。
何度も何度も角度を変えて
柔らかい唇にキスを落とす。
「んっ…」
時折聞こえる甘い吐息が
俺の理性を今にも吹き飛ばしそうだった。
が,しかし。
俺には話さなきゃいけないことがある。
なんとか理性を守り,俺は唇をゆっくり離した。
莉緒ちゃんはトロンとした目で
俺を見る。