☆続☆君色〜キミイロ〜

「あ,これ?」


明人はきょとんとして
でっかい荷物を指差す。


俺は動揺して言葉が出ず,
うんうんと頷いた。


「俺,パリに戻るわ。」


「………はぁ〜〜!?」


俺の叫びに,明人は眉を寄せ
荷物を持っていない左手で耳を塞いだ。


「朝からうるせーなお前は。」


「だ…だって…何でそんないきなりなんだよ!」


「昨日決まったんだもん。」


「昨日?!…お前のスケジュールてハードすきない?」



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