白雨の騎士

「わぁ、とても素敵なインテリアですわね。」

リアは壁紙やテーブル、ソファや飾られている小物を見て言った。

「祖母の趣味なの。私も大好きなのよ。」


メイドたちがテーブルにティーセットを用意してくれた。

「リア、紹介するわ。この離宮を管理してくれているエディよ。」


エディは深々と頭を下げた。


「初めまして。リアです。」


「エディです。どうぞゆっくり休んでいって下さい。」

アリスは椅子に深く腰掛けると心からほっとしたような表情をした。

ここに来ると本当に安らぐ。


いつも大勢の人達に囲われているアリス。

ここには数名のメイドとエディだけ。


「少し休んだら外を散策しましょう」



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