白雨の騎士
「でも、アレンは国に帰ってくる気があるのかしら。他国に留学してるのよ。私ももう数年会っていないわ。」
「父からの話だともうすぐ帰国するようで…」
リアの言葉にアリスはええっ?!と声を上げた。
アレン…私に一言の連絡も無く…
「あの、もし宜しければどのような方か教えて欲しいです。」
アリスは腕を組んでうーん…と考えた。
「…こんな事言っちゃアレだけど。顔はものすごくハンサムよ。本当に、隣に立つのが嫌になるくらい。」
「そう、なんですね…あの近衛隊の方よりですか?」
近衛隊…?
「もしかして、シドの事?」
「ええ、今回も同行している、銀髪の…私、あの人を初めて見た時は驚きました。」
まぁ確かに、シドもいい容姿してるけど。。
「…まぁ、そうね。だから、女性達に物凄く人気があるの。でもね、アレンは女には興味ないのよ。」
アリスの言葉にリアはフォークを落としそうになった。
「えっそれって、あの…つまり、男の方が好き…とか、、?」
「ああ、違う違うっ!そう言う意味じゃ無くて、人に興味がないっていうのかな…。」
リアはホッとしていいのか分からなかった。