白雨の騎士
「ねぇ、リア。誰かを好きになった事ある?」
「いえ…恋愛とは皆無の生活でしたので。。突然どうされたのですか?」
アリスの質問にリアは不思議そうな顔をした。
「…ううん。何でもない。」
その頃、シドも部屋に戻りベッドに腰掛けた。
コンコン
ドアがノックされアンナが入って来た。
「今日はご苦労だった。大事がなくて良かった。」
「はい、大丈夫です。」
アンナが出て行くとシドはベッドに寝そべった。
森の中でアリスに言われたことを思い返し手のひらを広げて見た。
光の力…ウォルドーフ家。
この間からその事ばかり考えてしまう。