白雨の騎士
「…そうか、また駄目だったか。」
王室で、外を眺めながら残念そうに肩を落とすのはこの国の現国王、アリスの父親だ。
オーギストの報告を受けて、隣国から来ていた縁談状をびりっと破いた。
「…申し訳ありません、、今回も説得することが出来ませんでした。」
「いや、あの子の頑固さは知っている。幼い頃に母親を亡くし愛情というものに疎くなってしまったのかもしれない。」
国王は幼い頃のアリスの写真を手に取った。
「…王宮の夫人達はドレスや宝石など着飾り舞踏会や茶会を楽しんでいる。あの子はそう言う事にはめっぽう関心をしめさない。全く、どうしたものか。。」
すると、窓の外から剣と剣がぶつかり合う音が聞こえた。
国王は立ち上がり外を眺めると、王宮の騎士団達が剣の稽古をしていた。
その様子をじっと眺めていた国王ははっとした表情をした。
「…そうじゃ、オーギスト。アリスの夫となるものが何も王子や貴族でなくてもよいとは思わぬか?この国の女王になるのはアリスじゃ。夫は何があってもアリスを守ってくれる近衛が相応しいとは思わぬか?!」
突然の国王の言葉にオーギストはぽかんとした。
「は、はぁ…ですがどうやってアリス様に…」
「新しい近衛隊員を国中から募集するのだ!それも容姿端麗で独身の男を!審査に通った者はアリス付近衛士官に任命する!」
国王はうんうんと頷いた。
「し、しかし…側に置いたからと言っていきなり結婚というわけには…」
「アリスが恋をして、結婚を決めてくれればそれでいいのだ!あの子に必要なのは恋じゃ!!人を想う気持ちが芽生えれば結婚する気にもなる!うん、名案じゃ!オーギスト、さっそく新しい近衛隊員入団の準備にかかるのだ!!!」
国の王の言葉に、オーギストは唖然とした。
王室で、外を眺めながら残念そうに肩を落とすのはこの国の現国王、アリスの父親だ。
オーギストの報告を受けて、隣国から来ていた縁談状をびりっと破いた。
「…申し訳ありません、、今回も説得することが出来ませんでした。」
「いや、あの子の頑固さは知っている。幼い頃に母親を亡くし愛情というものに疎くなってしまったのかもしれない。」
国王は幼い頃のアリスの写真を手に取った。
「…王宮の夫人達はドレスや宝石など着飾り舞踏会や茶会を楽しんでいる。あの子はそう言う事にはめっぽう関心をしめさない。全く、どうしたものか。。」
すると、窓の外から剣と剣がぶつかり合う音が聞こえた。
国王は立ち上がり外を眺めると、王宮の騎士団達が剣の稽古をしていた。
その様子をじっと眺めていた国王ははっとした表情をした。
「…そうじゃ、オーギスト。アリスの夫となるものが何も王子や貴族でなくてもよいとは思わぬか?この国の女王になるのはアリスじゃ。夫は何があってもアリスを守ってくれる近衛が相応しいとは思わぬか?!」
突然の国王の言葉にオーギストはぽかんとした。
「は、はぁ…ですがどうやってアリス様に…」
「新しい近衛隊員を国中から募集するのだ!それも容姿端麗で独身の男を!審査に通った者はアリス付近衛士官に任命する!」
国王はうんうんと頷いた。
「し、しかし…側に置いたからと言っていきなり結婚というわけには…」
「アリスが恋をして、結婚を決めてくれればそれでいいのだ!あの子に必要なのは恋じゃ!!人を想う気持ちが芽生えれば結婚する気にもなる!うん、名案じゃ!オーギスト、さっそく新しい近衛隊員入団の準備にかかるのだ!!!」
国の王の言葉に、オーギストは唖然とした。