白雨の騎士
マリアの登場にお茶会は中止された。
急に帰って来たマリアの護衛にシドが付くことになった。
「…マリア様とアリス様はとても仲が良くて姉妹みたいだった。口数の少ないアリス様もマリア様には心を開いているようだ。」
お茶会の会場から戻る途中、アンナが二人のことを教えてくれた。
「勉学のため他国に留学していたんですよね?」
「ああ…王弟殿下とはかなり揉めたようだ。最後は護衛も付けず無理やりこの城を出て行ったんだ。今日も一人で戻ってくるとは…」
何もしなくても、生涯何不自由なく暮らせる身分なのに。
反対を押し切り勉学の道に進むとは…
「…とにかく、何日滞在なさるおつもりか分からないが、マリア様の護衛はお前に任せた。しっかりな。」
「はい!」
急に帰って来たマリアの護衛にシドが付くことになった。
「…マリア様とアリス様はとても仲が良くて姉妹みたいだった。口数の少ないアリス様もマリア様には心を開いているようだ。」
お茶会の会場から戻る途中、アンナが二人のことを教えてくれた。
「勉学のため他国に留学していたんですよね?」
「ああ…王弟殿下とはかなり揉めたようだ。最後は護衛も付けず無理やりこの城を出て行ったんだ。今日も一人で戻ってくるとは…」
何もしなくても、生涯何不自由なく暮らせる身分なのに。
反対を押し切り勉学の道に進むとは…
「…とにかく、何日滞在なさるおつもりか分からないが、マリア様の護衛はお前に任せた。しっかりな。」
「はい!」