白雨の騎士
日付が変わる頃、マリアは一人王宮を後にした。
振り返り、城を見上げるとマリアは瞳を閉じた。
馬を走らせ、静かに国を去っていった。
***
コンコン
ソフィアがアリスの部屋の扉をノックした。
中に入ると灯りもつけず、アリスは椅子に腰掛け月夜を眺めていた。
「…マリア様のこと聞きました。お寂しくなりますね。」
ソフィアはハーブティーを淹れるとアリスに出した。
「…ねぇ、ソフィア。誰かを好きになった事ある?」
アリスの質問に、ソフィアは驚きティースプーンを落としそうになった。
「ど、どうされたのですか?突然…」
「…国を捨ててまで、一緒に生きたいと思える人と出会ったマリアはきっと幸せなんだろうね。」
アリスはふぅっと小さく溜息をついた。
「…そうですね。私も人を好きになった事はあります。誰かを思う事は嬉しくもあり時には胸が苦しくなるものです。」
アリスは自分の胸に手を当てた。
「…好きな人が出来れば分かります。アリス様もマリア様の気持ちが分かる時が来ると思いますよ。」
トクントクンと鼓動を打つ心臓。
アリスはソフィア言葉に頬を赤く染めた。
振り返り、城を見上げるとマリアは瞳を閉じた。
馬を走らせ、静かに国を去っていった。
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コンコン
ソフィアがアリスの部屋の扉をノックした。
中に入ると灯りもつけず、アリスは椅子に腰掛け月夜を眺めていた。
「…マリア様のこと聞きました。お寂しくなりますね。」
ソフィアはハーブティーを淹れるとアリスに出した。
「…ねぇ、ソフィア。誰かを好きになった事ある?」
アリスの質問に、ソフィアは驚きティースプーンを落としそうになった。
「ど、どうされたのですか?突然…」
「…国を捨ててまで、一緒に生きたいと思える人と出会ったマリアはきっと幸せなんだろうね。」
アリスはふぅっと小さく溜息をついた。
「…そうですね。私も人を好きになった事はあります。誰かを思う事は嬉しくもあり時には胸が苦しくなるものです。」
アリスは自分の胸に手を当てた。
「…好きな人が出来れば分かります。アリス様もマリア様の気持ちが分かる時が来ると思いますよ。」
トクントクンと鼓動を打つ心臓。
アリスはソフィア言葉に頬を赤く染めた。