白雨の騎士
カンッ!!

試合開始の鐘が鳴り、シドは剣を構えた。



思いがけず突然出ることになったが、自分の腕を試す最高の機会だ。

先輩達からの冷たい視線は仕方がない…

シドは深く息を吸い、試合に集中した。


「はっ!」


先に仕掛けたのはアトリだ。

素早い攻撃にシドも慎重に交わして行った。


ザザッ!

キィン!!!

この試合は真剣が使用される。

相手のアトリは入団4年目だ。

素早い動きにシドも冷静に付いて行った。


「っ、」


キィンっ!!


アトリの一瞬の隙をつき、シドは剣を跳ね返した。


「あっ」


アトリの剣が宙に舞い、地面に突き刺さった。



「…そこまで!勝者、シド。」



「「おおおー!!!」」


シドの素早い反撃に、会場から歓声が上がった。


「はぁっ、はぁっ」


どうにか、一試合目勝つことが出来た。
< 63 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop