親友以上彼女未満
遊ばれた?
あれから、1週間が過ぎた。

あの日の出来事は、哲平との間には、話題に上らない。

いつまでも、気にしている事自体が、可笑しいのかな。


「里麻。昼休憩、先にいいよ。」

「有難う。」

今日のタイムスケジュール管理は、哲平が担当。

SVは、交代で昼休憩に行くのだけど、今日は私を先に出してくれた。


「里麻さんも、お昼休憩ですか?」

真理恵ちゃんが、後からついてきた。

「って事は、真理恵ちゃんも?」

「はい!」

SVと言う職柄、親しい子とお昼休憩が一緒になるなんて事は稀で、いつも一人寂しいお昼休憩を取っている。

今日は真理恵ちゃんが一緒なんて、ラッキーだった。


「いつもどこで食べてるんですか?」

真理恵ちゃんが、ウキウキしながら聞いてくる。

「私は、食堂だよ。」

仕事をこなすだけで精一杯の私は、朝、お弁当を作る気力なんて、ほとほとない。

いつもビルの中に入っている食堂で、お昼を済ませる。
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