親友以上彼女未満

でも、二人の期待している目を見ると、何かを言わなければ、私の立場が危うい。

「まあ……そうだな……相性とか、私には分からないけれど、最低でもＨの下手な人とは、長続きしないな。」

そこで哲平は、指をパチンと鳴らした。

「そうだろ。」

真理恵ちゃんも、ノリノリだ。

「あと、自分勝手な人は、Ｈにも出ますよね。」

「どういう事だよ、それ。」

「女の子を気持ちよくさせるよりも、自分が気持ちよくなればいいって人ですよ。」

「いや、その時点で、相手に対して気持ちはないだろ。」

「ええ！でも、愛してるーって、何度も言ってくれるんですよ。」


いや、二人で盛り上がってるけどさ。

私は既に、ついていけてないんですけど。


「どうした？里麻。」

話についていけていない私を、哲平が気遣う。

「えっ？」

聞いてない振りして、誤魔化す。

「でもさ。いろいろあるよな。男と女には。」